2021.04.16
高血圧という病気は、今や聞いたことのない人の方が少ない程に、ありふれてしまった生活習慣病です。
日本の高血圧の患者数は約4300万人と推定されていますが、自覚症状がないために未治療の人は約2000万人と非常に多いと考えられています。
そもそも、高血圧とは何でしょうか?
皆さんご存じのように私たちの心臓は全身に血液を送っていますが、
その送られた血液により動脈にかかる圧力を
「血圧」(正確には心拍出量×血管抵抗)といいます。
血圧が高くなってしまっている状態が高血圧です。
高血圧のせいで、常に動脈へ高い圧力がかかっていると、動脈への負担が大きくなり、動脈硬化を引き起こしてしまいます。
そして、動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞の原因となります。
脳卒中や心筋梗塞で死亡する人のうち、多くの人が高血圧を患っているというデータがあるほどです。
また、動脈硬化が起こった動脈は硬く、内腔が細くなっていますので、
心臓はより強い力で血液を送り出さなければいけません。
すると、
常に強く血液を送り出し続けることで心臓が疲れてしまって、
心不全の状態になってしまうこともあります。
さらに高血圧や動脈硬化は
腎臓への負担も増加させ、腎不全に至ることもあり得ます。